ツボ療法の基本
ひとことに「ツボを刺激する」と言っても、ツボによって、あるいは体調によってなでる、もむ、指圧する、たたくなど刺激の方法が変わります。「なでる」は血行を良くするためなら体の末端から心臓方向へ、神経の痛みをおさえるならその逆です。「もむ」ときには広い場所を大きく押しつまんでこねる『もみこね』と、親指や他の指で圧力を加えてもむ『押しもみ』があります。「指圧する」は親指、親指以外の四指、手のひらと3タイプの指圧方法があり、「たたく」は手首や指をやわらかくして軽く叩きます。目的に合わせてどのような刺激方法にするか使い分けましょう。
「中庸」を目指すなら
大きく分類すると東洋医学における「虚」「実」状態の違いでツボ刺激の方法が変わってきます。気力や体力が低下している「虚」の状態ならツボ刺激で気や血液を集めるようにし、発熱したり緊張したりした「実」の状態なら刺激で気や血液を散らして高ぶりを抑えます。症状に合ったツボ刺激を行い「虚」と「実」の中間、「中庸」状態に導きましょう。